年初めにも書いていたのですが、2025年に大阪で万国博覧会を開催するそうです。ですが、関西圏で仕事をしていると、どうも景気の良い話を聞きません。儲かるのは一部で、一般人は儲からない話ばかりになると予想している人が多いような気がします。なぜだろうっていうのが今回のお話。
経緯としては、大阪と開催を争ったのはロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクーです。当初はフランスも立候補していました。ですがフランスは去年の今頃、2018年の1月に立候補を取り下げています。理由は儲からないから。「政府がこのイベントに保証を与えることによって財政を危険にさらすことはできない」として辞退してしまいました。
辞退の根拠となったのは、2015年のミラノ万博の来場者数と言われています。Expofrance 2025委員会の来場者数の予想は3500万〜4000万人でしたが、実際は2220万人(ミラノ市は2000万人と予想していたので、予測としては正しかったのですね) 。同じEU圏内で、物や人の移動が比較的容易な北イタリアで、この来場者数でしたから、フランスとしても人が思ったようには集まらないと踏んだんでしょう。それにフランスは2023年にラグビーW杯、2024年にオリンピックが控えてますから、そちらに資本を集中したいのかもしれません。
2000年以降の万博の来場者数を振り返ってみると、2000年のドイツ・ハノーヴァー万博は1800万人を集めたけれど、1200億円の赤字。2005年の愛知万博の来場者数は2204万人で黒字でした。2010年の上海万博は7000万人を超える来場者でしたが、収支は公表していません。
大阪府のWEBを観ると想定入場者数は「2800万人」と書いてあります。根拠は書いていないのでよくわかりませんが、多分えらい人たちがなんらかの計算をしているのでしょう。予算は会場整備に1500億円、運営費830億円程度を見込んでいるようですが、直近で7000億円で予算組んで、イベントが始まってもいないのに3兆円まで膨らんでいるイベントもあるそうですから、運営がまともであることを祈るしかありませんね。
その上、会場まで地下鉄を延伸するらしいのですが、これは公共交通機関ですので大阪メトロが出資するかと思いきや、IR業者に200億円ほど出してもらう計画だそうです。すごいですね。僕がIR業者なら、万博の開催日程が決まっているんだから、それを交渉の材料にしてしまうと思いますよ。「万博の時に地下鉄無いと困るんでしょ?でも200億円はムズカシイですね。作る期間を考えたらすぐにでも着工しなくちゃならないですけど、頑張ってくださいね」って
インフラ整備が必要な国なら、万博をきっかけにできるのでしょうが、もはや大阪のような大都市ではメリットが薄いというか、インフラの整備にお金がかかりすぎるんでしょうね……そもそも大阪がIRに選ばれるかもわからないのですから。
結局、愛知万博を開催して愛知県がよくなったのか?あんまり聞いたことがないんですよ。空港ができたからそれはよくなったと思いますけどね。同じことを大阪に問われるのですよ。万博開催してよかったなぁと思われなきゃやる価値がない。残念だけど、僕が物心ついたときから大阪は常に衰退してきたわけです。その速度を早めるだけなのか、少しでも延命できるのか、試されているわけです。













