僕の住む関西では、まだ「節電!節電!」といいつつも、東電管内ほど切羽詰まってもいないので、「それなりの」節電をして「それなりに」電気を使う生活をしています。おそらく夏になっても福井県の原発が一斉に点検に入り、再稼働出来ないという状況にでもならない限り、この傾向は変わらないでしょう。いわゆる「対岸の火事」って奴ですね。
考えてみれば電力業界というのは、一方で電気を売りながら、もう一方では「節電をお願いする」という不思議な業界でもあります。他の業界で考えてみると、例えばTOYOTAが「うちの製品にはあまり乗らないでください」などとお願いする事は、リコールでもかかっていない限りあまり考えられないわけですが、どうも電力会社というのはそれを常時、しかも本気でやっているわけです(思惑はいろいろとあるのでしょうけどね)。
とりあえず対岸から眺める関西人の僕としては、東電管内の人や企業が、どのように工夫して節電を行うのかが気になってます。すくなくとも切羽詰まっているぶんだけ関西人よりは頭を使っていろいろするに違いない。だから無数の効果のないダメなアイデアの中から、ものすごく効果的なアイデアが出てくるだろうと期待しています。それに「原発事故は文明災」とか「40年前の生活に戻ればいい」なんてことを口にするよりは、現状で実現可能なアイデアを考え出した方が生産的です。
植木等の無責任シリーズなどを観ると、麻のスーツに開襟シャツ、帽子に扇子まで装備しています。あれは映画ですし、今から観てもおしゃれな格好を皆がしていたとは思いませんが、映画の設定としては「職にあぶれた人が成り上がる」話なので、そんなに当時の現実から離れていたとも思えないんですよね。ということは、昔の人は暑ければ暑いなりの服装をしていた、すくなくとも開襟シャツぐらいは着ていたはずです。
比べて今のビジネスマンはどうですか?会社に麻のスーツなんて着ていった日には、多分出世出来ないでしょう。営業マンも極めると、真夏に背広を着てネクタイをしていても、取引先では汗すらかかないそうですよ。営業マンとしては正解なんでしょうけど、人体が持つ代謝機能的には間違ってますよね。
とかく日本人は「我慢は美徳」とか「忍耐」とか「欲しがりません。勝つまでは」とか、とりあえず「耐える」事に大きな価値を置いているような気がします。ですが暑いのを我慢してエアコンのスイッチを入れなかった為に、熱中症で病院のお世話になったり、最悪の場合は命を失ってしまうなんていうことは、決して褒められた事じゃないはずです。
暑ければ脱げばいいし、どうしても我慢出来ないなら、図書館や喫茶店などエアコンをつけざるをえない施設に一時的に避難するのもいいと思います。不快・不便を我慢するのではなく、なるべくそれらが少なくなるようなアイデアを実行するほうがいいのです。不満を口にしながら生きているより健康的ですしね。
そろそろ「我慢は美徳」という考えとお別れしたほうがいいんじゃないかな…というお話でした。







