総務省は来年(2014年)の7月に、4Kテレビ向けの放送を開始するんだとか…
なんでもその年の6月に開催されるワールドカップにむけて照準を合わせて…とかなんとか発表してましたけど、こういう規格の決定の仕方とか、正直なところ「どうせ失敗するんでしょ」ぐらいにしか思えないんですよね。
確かに「ワールドカップ」というコンテンツは観る価値があるコンテンツだけど、ハイビジョンTVで観るのと、4KTVで観るのとたいして差はないような気がするんですよ。シアターやパブリックビューイングなら話は別な気がしますが、たった数メートルしか画面との距離がもてない一般家庭では、画質よりも別の要因の方が臨場感を上げる効果が高いと思うんですよ……これは個人的な意見ですけど。
思い返してみれば、2011年にアナログ放送の停波でみんなテレビ買い替えたでしょう。で、2014年のワールドカップ特需でテレビの需要を掘り起こすって、テレビの寿命っていつから3〜4年になったのでしょうね?普段の地上波の番組観てたら分かるだろうけど、借金してテレビ買うほどのコンテンツなんてないんですよ。そんなキラーコンテンツがあったら、すでにみんなテレビ買ってますよ。
こういう半ば強制的な規格の変更による需要の先食いをした結果は、2011年7月以降のテレビの売れ行き見れば分かるもんでしょうけど、もう偉い人達は忘れちゃってるのかな……例えは悪いかもしれないけど、徹夜明けの身体に栄養剤を投入するような方法は、一時的に元気になっても、結局はすぐ反動が来るものですよね。
モノを売りたかったら、人がどうしても欲しくなるようなモノをつくればいいんですよ。カラーテレビが普及し始めたときとか、みんなどうしてもカラーテレビでコンテンツを見たかったんじゃないですか?だから普及したんでしょう。VHSとベータの競争だって、廉価でみんなが観たいコンテンツ(一説にはレンタルのアダルトコンテンツだっていう話)を数多く発売したVHSが勝ったのと同じことです。
4Kテレビが売りたいなら、なんとしてでも4Kテレビで観たいコンテンツをつくればいいんですよ。そしてそういうコンテンツを他所から買わずに、自分でつくればいいんです。そんなコンテンツがあれば、国内の視聴者だけじゃなく、海外にまで売りにいけるでしょ。イギリスの国営放送であるBBCなんて、世界中で番組売ってますよ?
みんなが家を欲しいと思えば住宅関連産業にお金と人は集まるし、みんながテレビを面白いと思えば放送業界にお金と人が集まるんです。そういうのが僕たちが生きている自由主義経済の基本なんだから、その基本をねじ曲げて経済活動を行ったら、それは無理がきますよっていうこと。
財布のヒモを緩めさせたかったら、よい気分になるモノを造るのが一番の王道ってことだと僕は思うんですけどね……







