日々どこかしらで「デフレ」という言葉が飛び交っていますが、個人の力では何ともならないものですので、なるべく影響を被らないように生きていきたいわけです。個人的には、これだけ円高なんだから、もっと円高還元セールをやってくれても良さそうなのに……と思っているのですが、なぜだか知らないけれど僕の廻りではあんまり目につきません。かなしい事です。
ともかく「デフレ」というからにはいろんなモノの値段が下がるわけで、大阪の繁華街、御堂筋の地価もここ2年で44%も下がったそうです。御堂筋の地価が、関西全域の地価を代表している訳ではないですけど、程度の差はあれ、全国的に見ても同じように地価は下落傾向なのではないでしょうか。
地価が急激に下がって何が不都合かというと、税金が高くなる事です。土地や建物を持っていると、固定資産税を納めなくてはなりません。その税額は固定資産税評価額というものが基準になる訳ですが、だいたい3年毎ぐらいで見直されます。ということは、あまりに急激に下がり続けると、直近の評価額よりも高い評価額で税金が決定されることになります。つまり「地価は下がっているのに、税金は高いまま」ということになってしまうわけです。
その上、土地と建物をローンで購入していたら金利がつきますし、最近の経済状況から考えると収入が減っている方も多いでしょうから、まさに家計はボディブローのラッシュをもらい続けているようなものです。
こういった社会の大波に個人レベルで対応できることといったら、まず「借金をしない」。そして「無駄なものは買わず質素に暮らす」というぐらいしか出来ないのですが、実はこういう事が一番重要だったりする訳です。みんなが消費を抑えたら「デフレスパイラル」という、今となっては懐かしい言葉がチラつくのですが、そんなことはありません。 生きていく為には、多かれ少なかれ消費しなくてはなりません。
「消費が冷え込む」と批判している人もいますが、そういう人は「社会全体が浮かれていた」というバブル経済後の反省を忘れてしまっているのでしょう。なんのことはない、たくさん持ってる人はたくさん消費すればいいし、もってない人はそれなりに消費すれば良いだけの話です。
問題は「持ってないのに、持っている人と同じように消費する(したがる)」ことですが、借金できる金額に規制がかかるこのご時世では、身の丈にあわない消費をし続けることもまた難しいわけです。ともかく身の丈にあった消費をする事を批判されるいわれはありませんので、自分の「身の丈」を知る良い機会と捉えて、生活をスリムにしていくのが一番得策ではないでしょうか。
バブル経済の後に「清貧の思想」という本が流行ったの覚えておられる方もいるんじゃないでしょうか? 最近では「ITバブル」とか「ヒルズ族」とかいう言葉とともに成功者がもてはやされた時代の後に、「ロハス」とかいう言葉が流行った記憶があります。世間の風潮が行ったり来たりしているだけで、もとから質素に生きている人はたくさんいてたわけで、たまたま一時期そういう人達にスポットライトが当たっていただけと考えるべきなのではないでしょうか。
こういう時期は生活を見直す良いチャンスだと捉えて、積極的に身の回りを整理していけばいいのですが、残念なことに、こういう話は当たり前の結論に、当たり前のように着地して、そして当たり前のように忘れ去られていくのです……







